「蔑む」という言葉は、日常生活ではあまり使われませが、ちょっとマジメなTVや書物の中ではとてもよく使われます。
覚えておかなければならない言葉の一つですね。
今回は「蔑む」について、例文を使いながら、1分でわかりやすく解説したいと思います。
1分解説
「蔑む」の読み方
さげすむ
「蔑む」の意味
見下す
あなどる
「蔑」という語は、「軽蔑」や「侮蔑(ぶべつ)」などにも使われるように、「見下す」「あなどる」といった意味が含まれています。
「蔑む」の使い方/例文
能力や人格的において、自分より相手が、”劣っていて価値がとても低い”とみなした時に使います。
つまり、その人を見下したり、バカにしたり、正しい道から外れた人を責める時ですね。
例えば、「見下す」意味の場合、
「若くして成功した私は、つい人を蔑んでしまう癖がある。」
「窓際族の私は、若い社員は皆、蔑んだ目で見られている。」
「40代になっても実家暮らしなので、女性社員の蔑むような視線を感じる。」
といった使い方をします。
また、「人を責める」場合、
「彼の行動は理解できず、私は蔑んだ目つきで睨み付けた。」
といった使い方をします。
プラスのイメージはカケラもありませんね。
このように、とても強く人を見下した時に使います。
「侮る(あなどる)」との違い
「侮る」も、「蔑む」と同じような意味で使われますが、両者の違いは2つあります。
①能力が低いと判断した場合
「侮る」の方は、”人格”よりも、特に”能力が低い”と判断する時によく使われます。
例えば、
「やばい!まだ1回戦だと思って相手を侮ってたな、、、」
というように、”能力・力量”に対して使われることが多いです。
②身分が低いと判断した場合
また、「蔑む」には”身分が低い”人を見下すという意味を含んでいます。
これは「侮る」には含まれていません。
例えば、
「長年、蔑まされてきたその地域の人々は、現在では最強の戦力となっています。」
という使い方です。
歴史的理由で、理由無く差別を受けてきた人たちが、長年努力によって勝ち取った地位のことを表現した文章ですが、そういった社会的地位においてつらい扱いを受けてきたことを「蔑む」という言葉で表現されることがあります。
この場合、「侮る」という言葉は使われません。
なので、「蔑む」の方がシリアスな場面で使わることが多いかもしれません。
類語・対義語
類語
- 見下す
- あなどる
- 軽視する
- 軽蔑する
- 馬鹿にする
- なめる
対義語
- 崇める
- 仰ぐ
- 敬う
- 尊ぶ