
新しいカタカナ言葉って、日本で毎年どんどん増えてきています。
「その件はコミットで」「一旦ペンディングにしましょう」「ブラッシュアップをお願いします」
意味はなんとなくわかっても、、社外の相手や年配の取引先に同じ言い方をしていいのかは、また別の話です。
このページは、ビジネスや日常で使われるカタカナ語136語について、日本語での言い換え、社外で使ってよいかの4段階判定、日本語から引ける逆引き表、意味を取り違えやすい語をまとめた早見表です。
意味を調べるためだけでなく、「この言葉、日本語に直したほうがいいか」を判断するために使えるように作りました。
判定の見方
| 判定 | 意味 | 使いどころ |
|---|---|---|
| ◎ | 一般的に定着 | 一般にも広く定着。社外でも使いやすい。 |
| ○ | 業界で定着 | ビジネス・業界では定着。相手によっては説明が必要。 |
| △ | 言い換え推奨 | 日本語への言い換え推奨。 |
| ⚠ | 注意 | 誤用しやすい/配慮が必要/和製語。 |
判定は「正しい日本語かどうか」ではなく、相手に誤解なく伝わるかどうかを基準にしています。
【逆引き】日本語 → カタカナ語 早見表
「この日本語、会議ではカタカナで何と言われているのか」を引くための表です。使う場面ごとに分けてあります。
会議・打ち合わせで使う
| 言いたいこと(日本語) | 対応するカタカナ語 |
|---|---|
| 議題 | アジェンダ |
| 論点・課題 | イシュー |
| 根拠・証拠 | エビデンス |
| 合意を取る | コンセンサス |
| 賛成する | アグリー |
| 文脈・背景 | コンテキスト |
| 下書き・草案・たたき台 | ドラフト |
| 確定させる | フィックス |
| 保留にする | ペンディング |
| 却下する・不承認にする | リジェクト |
| 上位者に引き継ぐ | エスカレーション |
| 要約・配布資料 | レジュメ |
| 会議 | MTG |
| 場ならし・緊張をほぐす | アイスブレイク |
| 担当・所管 | マター |
| 言い回し・修辞 | レトリック |
| 類推・たとえ | アナロジー |
| 両立しない関係 | トレードオフ |
進行・スケジュール管理
| 言いたいこと(日本語) | 対応するカタカナ語 |
|---|---|
| 開始・始動 | キックオフ |
| 公開・提供開始 | ローンチ |
| 中間目標・節目 | マイルストーン |
| 行程表 | ロードマップ |
| 優先順位 | プライオリティ |
| 余裕・予備 | バッファ |
| 日程を組み直す | リスケ |
| 所要期間 | リードタイム |
| 流れを止めている箇所 | ボトルネック |
| 容量・許容量 | キャパシティ |
| 四半期 | クォーター |
| 部署横断の特別チーム | タスクフォース |
| 小さく作って改善を繰り返す | アジャイル |
| 実現可能性 | フィージビリティ |
| 小さく試して検証する | PoC |
| 画面イメージ・模型 | モックアップ |
戦略・企画・経営
| 言いたいこと(日本語) | 対応するカタカナ語 |
|---|---|
| 仕組み・枠組み | スキーム |
| 解決策 | ソリューション |
| 中核的な強み | コアコンピタンス |
| 相乗効果 | シナジー |
| 業務提携 | アライアンス |
| 利害関係者 | ステークホルダー |
| 企業の存在意義 | パーパス |
| 統治・内部統制 | ガバナンス |
| 法令遵守 | コンプライアンス |
| 買収前の事前調査 | デューデリジェンス |
| 予算 | バジェット |
| 資源・人員 | リソース |
| 投資収益率 | ROI |
| 最終目標/中間指標 | KGI/KPI |
| 目標と成果指標 | OKR |
| 規模を拡大する | スケール |
| 事業成長 | グロース |
| 差別化が失われ価格競争になる | コモディティ化 |
| 抜本的な・徹底的な | ドラスティック |
| 突破・飛躍的な進展 | ブレイクスルー |
| てこ入れ・少ない元手で大きな成果 | レバレッジ |
| 資産構成/作品集 | ポートフォリオ |
人・組織・働き方
| 言いたいこと(日本語) | 対応するカタカナ語 |
|---|---|
| 割り当てる・任せる | アサイン |
| 外部に委託する | アウトソーシング |
| 新メンバーの受け入れ支援 | オンボーディング |
| 動機づけ・報奨 | インセンティブ |
| 責任を持って約束する | コミット |
| 職務を定めて人を当てる雇用 | ジョブ型 |
| 学び直し・再教育 | リスキリング |
| 定着率・継続率 | リテンション |
| 体験型の講座 | ワークショップ |
| オンライン講演会 | ウェビナー |
| 旅先で働きながら休暇も過ごす | ワーケーション |
| 同行する・接遇する | アテンド |
| 嫌がらせ | ハラスメント |
| 多様性 | ダイバーシティ |
| 心身の健やかさ | ウェルビーイング |
| 階層構造・序列 | ヒエラルキー |
顧客・マーケティング
| 言いたいこと(日本語) | 対応するカタカナ語 |
|---|---|
| 想定ユーザー像 | ペルソナ |
| 区分した集団・層 | セグメント |
| 見込み客を育てる | ナーチャリング |
| 顧客の成果を支援する活動 | カスタマーサクセス |
| 顧客体験 | CX |
| 使いやすさ | ユーザビリティ |
| 活用事例 | ユースケース |
| 定額制・継続課金 | サブスクリプション |
| 隙間市場 | ニッチ |
| 訪日外国人観光 | インバウンド |
| 影響力のある発信者 | インフルエンサー |
| 一貫した語り・物語 | ナラティブ |
| 20〜34歳の女性 | F1層 |
| 企業向け/消費者向け | BtoB/BtoC |
| 相互に支え合う仕組み | エコシステム |
| 第三者・純正外 | サードパーティ |
| 払い戻し・割戻金 | キックバック |
| 広告を除いた自然検索結果 | オーガニック |
IT・AI・デジタル
| 言いたいこと(日本語) | 対応するカタカナ語 |
|---|---|
| 人工知能・生成AI | AI/生成AI |
| 大規模言語モデル | LLM |
| AIへの指示文 | プロンプト |
| AIのもっともらしい誤答 | ハルシネーション |
| デジタル技術による変革 | DX |
| クラウド型のソフト | SaaS |
| 外部連携の接続口 | API |
| モノのインターネット | IoT |
| 操作画面/利用体験 | UI/UX |
| 初期設定 | デフォルト |
| 保存記録・書庫 | アーカイブ |
| 地域区分 | リージョン |
| 小型機器・小道具 | ガジェット |
| 複数の表現手段を組み合わせる | マルチメディア |
| 情報を理解し活用する力 | リテラシー |
社会・一般・くらし
| 言いたいこと(日本語) | 対応するカタカナ語 |
|---|---|
| 多数派 | マジョリティ |
| 少数派 | マイノリティ |
| 偏り・先入観 | バイアス |
| 持続可能性 | サステナビリティ |
| 持続可能な開発目標 | SDGs |
| 環境・社会・企業統治 | ESG |
| 性のあり方の多様性 | LGBTQ+ |
| 複数の属性が重なって生じる差別 | インターセクショナリティ |
| 文化や価値観による影響力 | ソフトパワー |
| 思想へ誘導する宣伝 | プロパガンダ |
| 規則・規定 | レギュレーション |
| 交渉 | ネゴシエーション |
| 自作自演 | マッチポンプ |
| 皮肉・反語 | アイロニー |
| 挿話・逸話 | エピソード |
| 気だるげ・物憂げ | アンニュイ |
| 交差点 | インターセクション |
| 高速道路同士の立体交差 | ジャンクション |
| 権威・第一人者 | オーソリティ |
| 写真や図の説明文 | キャプション |
| 気軽に入れる洋食店 | ビストロ |
| 人物写真/画面の縦向き | ポートレート |
| 景観・全体像/用紙の横向き | ランドスケープ |
| ワイン醸造所 | ワイナリー |
| 約0.91メートル | ヤード |
| 債務不履行 | デフォルト(金融) |
| 敬意を込めて作られた作品 | トリビュート |
| 磨き上げる・練り直す | ブラッシュアップ |
| 性自認が出生時の性別と異なる人 | トランスジェンダー |

【五十音順】カタカナ語 → 日本語 言い換え一覧136語
ア行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| アーカイブ archive |
保存記録・書庫 | ◎ |
| アイスブレイク ice break |
場ならし | ○ |
| アイロニー irony |
皮肉・反語 | ◎ |
| アウトソーシング outsourcing |
外部委託・外注 | ◎ |
| アグリー agree |
賛成・同意 | △ |
| アサイン assign |
割り当て・任命 | ○ |
| アジェンダ agenda |
議題・検討事項 | ◎ |
| アジャイル agile |
反復型・機動的 | ○ |
| アテンド attend |
同行・接遇 | ○ |
| アトリエ atelier(仏) |
芸術家の仕事場・制作室・工房 | ◎ |
| アナロジー analogy |
類推・たとえ | △ |
| アライアンス alliance |
業務提携 | ◎ |
| アンニュイ ennui/仏 |
気だるげ・物憂げ | ◎ |
| イシュー issue |
論点・課題 | ○ |
| インセンティブ incentive |
動機づけ・報奨 | ◎ |
| インターセクション intersection |
交差点 | △ |
| インターセクショナリティ intersectionality |
交差性 | ○ |
| インバウンド inbound |
訪日/内向き | ◎ |
| インフルエンサー influencer |
影響力のある発信者 | ◎ |
| ウェビナー webinar |
オンライン講演会 | ◎ |
| ウェルビーイング well-being |
心身の健やかさ | ○ |
| エコシステム ecosystem |
生態系・連携の仕組み | ○ |
| エスカレーション escalation |
上申・引き継ぎ | ○ |
| エビデンス evidence |
根拠・裏づけ | ◎ |
| エピソード episode |
挿話・逸話 | ◎ |
| エフワン層 F1層 |
20〜34歳の女性 | ○ |
| オーガニック organic |
有機/自然検索二つの意味がある | ○⚠ |
| オーソリティ authority |
権威・第一人者 | ○ |
| オンボーディング onboarding |
受け入れ支援 | ○ |
カ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| ガジェット gadget |
小型機器・小道具 | ◎ |
| カスタマーサクセス customer success |
顧客成功支援 | ○ |
| ガバナンス governance |
統治・内部統制 | ◎ |
| キックオフ kickoff |
開始・始動 | ◎ |
| キックバック kickback |
払い戻し・割戻金不正の含みを持つことがある | ○⚠ |
| キャパシティ capacity |
容量・許容量。キャパとも略される。 | ◎ |
| キャプション caption |
説明文・見出し | ○ |
| クォーター quarter |
四半期・4分の1人について使う用法は配慮が必要 | ◎⚠ |
| グロース growth |
成長 | △ |
| コアコンピタンス core competence |
中核的な強み | ○ |
| コミット commit |
確約・責任を持つ責任の所在が曖昧になりやすい | △⚠ |
| コモディティ化 commoditization |
汎用品化 | ○ |
| コンセンサス consensus |
合意・同意 | ◎ |
| コンテキスト context |
文脈・背景 | ○ |
| コンプライアンス compliance |
法令遵守 | ◎ |
サ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| サードパーティ third party |
第三者・純正外 | ◎ |
| サステナビリティ sustainability |
持続可能性 | ○ |
| サブスクリプションsubscription | 定額制・継続課金 | ◎ |
| ジャンクション junction |
接続点・合流地点インターチェンジと混同されやすい | ◎⚠ |
| シナジー synergy |
相乗効果 | ◎ |
| ジョブ型雇用 (対応英語なし) |
職務型雇用 | ○ |
| スキーム scheme |
仕組み・枠組み | ○ |
| スケール scale |
規模・規模拡大 | ◎ |
| ステークホルダー stakeholder |
利害関係者 | ◎ |
| セグメント segment |
区分・層 | 〇 |
| ソフトパワー soft power |
文化的影響力 | ○ |
| ソリューション solution |
解決策 | ◎ |
タ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| ダイバーシティ diversity |
多様性 | ◎ |
| タスクフォース task force |
特別編成チーム | ○ |
| デフォルト default |
初期設定/債務不履行分野で意味が正反対になる | ◎⚠ |
| デューデリジェンス due diligence |
事前調査・適正評価 | △ |
| ドラスティック drastic |
抜本的・徹底的 | △ |
| ドラフト draft |
草案・たたき台 | ◎ |
| トランスジェンダー transgender |
そのまま使う手術の有無で区別する語ではない | ◎⚠ |
| トリビュート tribute |
敬意を込めた作品 | ◎ |
| トレードオフ trade-off |
一方は良くなるが、他方が犠牲になる両立しない関係 | ◎ |
ナ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| ナーチャリング nurturing |
見込み客の育成 | △ |
| ナラティブ narrative |
語り・物語 | △ |
| ニッチ niche |
隙間・特化領域 | ◎ |
| ネゴシエーション negotiation |
交渉 | △ |
ハ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| パーパス purpose |
存在意義・志 | ○ |
| バイアス bias |
偏り・先入観 | ◎ |
| バジェット budget |
予算 | ○ |
| バッファ buffer |
余裕・予備 | ○ |
| ハラスメント harassment |
嫌がらせ | ◎ |
| ハルシネーション hallucination |
もっともらしい誤答 | ○ |
| ヒエラルキー hierarchy |
階層構造・序列 | ◎ |
| ビストロ bistro/仏 |
気軽な洋食店 | ◎ |
| フィージビリティ feasibility |
実現可能性 | △ |
| フィックス fix |
確定・決定 | ◎ |
| ブラッシュアップ brush up |
練り直す・磨き上げる英語では「学び直す」の意 | ○⚠ |
| プライオリティ priority |
優先順位 | ○ |
| プロパガンダ propaganda |
宣伝・思想工作 | ◎ |
| プロンプト prompt |
指示文 | ○ |
| ブレイクスルー breakthrough |
突破・飛躍的進展 | ◎ |
| ペルソナ persona |
想定ユーザー像 | ○ |
| ペンディング pending |
保留期限が曖昧になりやすい | 〇⚠ |
| ポートフォリオ portfolio |
資産構成/作品集業界で指すものが違う | 〇⚠ |
| ポートレート portrait |
人物写真/縦向き | ◎ |
| ボトルネック bottleneck |
制約・隘路 | 〇 |
マ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| マイノリティ minority |
少数派 | ◎ |
| マイルストーン milestone |
中間目標・節目 | 〇 |
| マジョリティ majority |
多数派 | ◎ |
| マター matter |
担当・所管日本独自の用法 | 〇⚠ |
| マッチポンプ (和製英語) |
自作自演英語には存在しない | 〇⚠ |
| マルチメディア multimedia |
複合媒体 | ◎ |
| モックアップ mockup |
実物大模型・画面イメージ | ○ |
ヤ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| ヤード yard |
約0.91メートル | ◎ |
| ユーザビリティ usability |
使いやすさ | ○ |
| ユースケース use case |
活用事例 | ○ |
ラ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| ランドスケープ landscape |
景観・全体像・横向き三つの意味がある | ○⚠ |
| リージョン region |
地域・地域区分 | ○ |
| リスキリング reskilling |
学び直し・再教育 | ◎ |
| リスケ reschedule |
日程変更 | ○⚠ |
| リジェクト reject |
却下・不承認 | ○ |
| リソース resource |
資源・人員 | ◎ |
| リテラシー literacy |
理解力・活用力 | ◎ |
| リテンション retention |
定着・継続率 | ○ |
| リードタイム lead time |
所要期間 | 〇 |
| レギュレーション regulation |
規則・規定 | 〇 |
| レジュメ résumé(仏) |
要約・配布資料英語圏では履歴書 | 〇⚠ |
| レトリック rhetoric |
言い回し・修辞 | 〇 |
| レバレッジ leverage |
てこ入れ | ○ |
| ローンチ launch |
公開・提供開始 | ◎ |
| ロードマップ roadmap |
行程表 | ○ |
| ロイヤリティ royalty |
使用料・権利使用料 | ◎⚠ |
| ロイヤルティ loyalty |
愛着・忠誠度ロイヤリティ(royalty)は別語 | ○⚠ |
ワ行
| カタカナ語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| ワークショップ workshop |
体験型講座 | ◎ |
| ワーケーション workation |
休暇型リモートワーク | ○ |
| ワイナリー winery |
ワイン醸造所 | ◎ |
アルファベット・略語
| 略語 | 日本語での言い換え | 判定 |
|---|---|---|
| AI/生成AI | 人工知能/生成AI | ◎ |
| API | 外部連携の接続口 | ○ |
| BtoB/BtoC | 企業向け/消費者向け | ◎ |
| CXCustomer Experience | 顧客体験 | ○ |
| DXDigital Transformation | デジタル変革 | ◎ |
| ESG | 環境・社会・企業統治 | ○ |
| IoT | モノのインターネット | ◎ |
| KGI/KPI | 最終目標/中間指標 | ○ |
| LGBTQ+ | そのまま使う | ◎ |
| LLM | 大規模言語モデル | ○ |
| MTG | 会議 | ○ |
| OKR | 目標と成果指標 | ○ |
| PoC | 概念実証 | ○ |
| ROI | 投資収益率 | 〇 |
| SaaS | クラウド型ソフト | ○ |
| SDGs | 持続可能な開発目標 | ◎ |
| UI/UX | 操作画面/利用体験 | 〇 |
意味を取り違えやすいカタカナ語15
一覧の中でも、意味を誤って覚えている人が多い語を集めました。
-
- アジェンダ議題のこと。「備忘録」「メモ」の意味ではありません。「アジェンダを取っておいて」と言われて議事メモを取るのは誤解です。
- コミット「関わる」ではなく「責任を持って成果を約束する」。「参加します」の意味で使うと、後で認識のズレが生じます。
- ブラッシュアップ日本では「磨き上げる」ですが、英語のbrush upは「忘れた知識を学び直す」。海外の相手に使っても意図は伝わりません。
- レジュメ日本では要約・配布資料。英語圏(résumé)では履歴書を指します。
- ロイヤルティ/ロイヤリティloyalty(愛着・忠誠)と royalty(著作権使用料)は別の単語。混同すると契約文書で致命的です。
- デフォルトIT文脈では「初期設定」、金融文脈では「債務不履行」。同じ語で正反対の温度感になります。
- オーガニック食品では「有機」、Webでは「広告を除いた自然検索結果」。文脈での判断が必要です。
- ジャンクション高速道路同士をつなぐ立体交差。一般道との出入口は「インターチェンジ(IC)」で別物です。
- ポートフォリオ金融では資産構成、クリエイティブ職では作品集。業界によって指すものがまったく違います。
- ペンディング「保留」ですが、いつまで保留なのかを含みません。期限を曖昧にする道具になりがちで、使うなら「◯日まで保留」と補うべき語です。
- マター「〜の担当」という日本独自の用法。英語のmatterは「事柄・問題」で、この使い方はしません。
- トランスジェンダー出生時に割り当てられた性別と性自認が一致しない人を指します。外科手術の有無で区別される言葉ではありません。なおWHOの国際疾病分類ICD-11では、従来「性同一性障害」と呼ばれた状態が「性別不合」に改称され、精神疾患の分類から除外されています。
- F1層20〜34歳の女性という区分。ただし現在の広告実務では、より細かい行動データによる分析が主流で、この区分だけで語るのは粗い見方とされます。
- ランドスケープ風景/景観設計/用紙の横向き、の3つの意味があります。「業界のランドスケープ」のように「全体像」の意味でも使われます。
- アンニュイ本来は倦怠・退屈というネガティブな語。日本では「物憂げで魅力的」という褒め言葉に転じて使われることが多く、原語とニュアンスが逆になっています。
海外で通じない和製カタカナ語
英語だと思って海外の相手に使うと、通じないか、別の意味に取られる語です。
| 和製カタカナ語 | 実際の英語では |
|---|---|
| マッチポンプ | 英語に存在しない造語 |
| ブラッシュアップ(磨き上げる) | polish / refine |
| マター(〜の担当) | responsibility / in charge of |
| リスケ(日程変更) | reschedule(略さない) |
| レジュメ(配布資料) | handout / summary |
| クレーム(苦情) | complaint(claimは「主張・請求」) |
| ナイーブ(繊細) | sensitive(naiveは「世間知らず」で否定的) |
社外向けの文書で避けたほうがいい語
契約書、謝罪文、重要なお知らせなど、誤解が許されない文書では、次の語は日本語に置き換えるのが安全です。
| 避けたい語 | 書き換え例 |
|---|---|
| コミット | 「◯月末までに達成します」と具体的に |
| ペンディング | 「◯日まで保留とさせていただきます」 |
| アグリー | 「同意いたします」 |
| フィックス | 「確定いたします」 |
| バジェット | 「予算」 |
| プライオリティ | 「優先順位」 |
| ネゴシエーション | 「交渉」 |
| ドラスティック | 「抜本的な」 |
カタカナ語クイズ
よくある質問
カタカナ語を使うと「意識高い系」だと思われませんか?
相手と場によります。相手が使っている語を使う分には問題になりません。問題になるのは、相手が使っていない語を持ち込んだときです。判断に迷ったら日本語を選んでください。
なぜ日本語に訳さず、カタカナのまま使うのですか?
対応する日本語が存在しない新しい概念(サブスクリプション、ハルシネーションなど)が海外から入ってくること、そして訳語を定める前に現場で使われ始めることが主な理由です。
意味がわからない言葉が出てきたら、その場で聞いてもいいですか?
聞いたほうが安全です。誤解したまま進めるほうが手戻りは大きくなります。「認識を合わせたいので確認させてください」と前置きすれば角も立ちません。
和製英語かどうかを見分ける方法はありますか?
英和辞典ではなく英英辞典で引くのが確実です。英和辞典は日本での用法を反映していることがあります。
