相撲業界から生まれ、日常会話でよく使われている言葉一覧

相撲業界から生まれ、日常生活において普通に使われている言葉は意外に多いです

あの言葉って、相撲から生まれたものだったんだって驚くことも珍しくはありません。

今回は、そんな言葉をまとめてみました。

きっと新しい発見があるはずですよ。

(もし間違いなどがあったらすみません、訂正しますのでコメントで教えてください。)

相撲業界でよく使われる言葉(相撲用語)

相撲業界でよく使われる言葉を一覧にしました。

基本用語から専門的な言葉まで、これを知っておけば相撲通と深い話ができるようになります!

取組(試合)に関する用語

用語 意味
立合い(たちあい) 取組の開始時に両力士がぶつかる瞬間。
ぶちかまし 頭から突っ込む立合いの技。
変化(へんか) 立合いで横にずれて相手のバランスを崩す戦法(批判されやすい)。
寄り切り まわしを取って相手を土俵の外へ押し出す勝ち方。
突き出し(つきだし) 強い突っ張りで相手を押し出す。
上手投げ(うわてなげ) まわしを上からつかんで投げる技。
下手投げ(したてなげ) まわしを下からつかんで投げる技。
いなし 相手の突進をかわしてバランスを崩させる技。
張り手(はりて) 平手で相手の顔を叩く技。
猫だまし 立合い時に手を叩いて相手を驚かせる技。
決まり手(きまりて) 取組の勝負を決めた技のこと(決まり手は82種類)。

番付・成績に関する用語

用語 意味
勝ち越し(かちこし) 1場所15日間で8勝以上すること。
負け越し(まけこし) 1場所で8敗以上になること。
金星(きんぼし) 平幕力士が横綱に勝ったときの通称。
銀星(ぎんぼし) 平幕力士が大関に勝ったときの通称(公式には存在しなく、一部報道やファンの間で俗称的に使われるのみ)。
三賞(さんしょう) 幕内力士に贈られる特別賞(殊勲賞・敢闘賞・技能賞)。
殊勲賞(しゅくんしょう) 横綱や大関を倒した力士に贈られる賞。
敢闘賞(かんとうしょう) 予想以上の活躍を見せた力士に贈られる賞。
技能賞(ぎのうしょう) 特に優れた技を見せた力士に贈られる賞。
皆勤(かいきん) 15日間すべての取組に出場すること。
休場(きゅうじょう) 怪我や病気で休むこと。

 土俵・儀式に関する用語

用語 意味
土俵(どひょう) 相撲を行う円形の競技場。
土俵入り(どひょういり) 横綱や幕内力士が取組前に行う儀式。
四股(しこ) 足を高く上げて踏みならす動作。
塩まき 土俵を清めるために塩をまく行為。
軍配(ぐんばい) 行司が手に持つ団扇型の道具。
行司(ぎょうじ) 取組の勝敗を判定する審判。
勝負審判(しょうぶしんぱん) 土俵の周りにいる審判。判定が覆ることもある。

力士の待遇・生活に関する用語

用語 意味
関取(せきとり) 十両以上の力士。給料が出る。
付け人(つけびと) 十両以上の力士をサポートする下位力士。
稽古(けいこ) 力士のトレーニング。
出世(しゅっせ) 番付が上がること。
部屋(へや) 力士が所属する団体。
年寄(としより) 引退した力士が相撲協会で指導する際の肩書き。
断髪式(だんぱつしき) 力士が引退する際に髷(まげ)を切る儀式。

相撲業界のスラング・独特の言い回し

用語 意味
番付運(ばんづけうん) その場所の番付の有利・不利を指す。
スピード出世 若手が短期間で幕内・三役に昇進すること。
荒れる(あれる) 本命の力士が負ける波乱の展開。
相撲勘(すもうかん) 力士が持つ相撲のセンスや勝負勘。
相撲甚句(すもうじんく) 巡業や宴席で披露される相撲独特の伝統的な歌。

相撲に関する言葉から、一般社会でも使われるようになった言葉

相撲の世界で使われていた言葉が、一般社会でも広く使われるようになったものを紹介します。ビジネスや日常会話でよく聞く表現も多いので、知っておくと役立ちます!

ビジネス・組織運営で使われる相撲用語

言葉 意味 ビジネスでの使われ方
土俵に乗る(どひょうにのる) 相撲の取組が始まること 商談やプロジェクトが正式に始まること(例:「ようやく土俵に乗った」)
土俵際(どひょうぎわ) 土俵の端、ギリギリの状況 追い詰められた状況(例:「会社が土俵際に立たされている」)
勝ち越し(かちこし) 1場所で8勝以上すること 仕事やプロジェクトが成功に向かうこと(例:「今期は勝ち越したな」)
負け越し(まけこし) 1場所で7敗以下になること 失敗が多いこと(例:「今期の営業は負け越しだ」)
番付(ばんづけ) 力士のランキング 社内の序列やランキング(例:「社内の番付が上がった」)
横綱相撲(よこづなずもう) 圧倒的な強さで堂々と勝つ 堂々とした振る舞いや実力で勝負すること(例:「横綱相撲の経営」)
一番(いちばん) 取組のこと 重要な場面(例:「このプロジェクトが今期の一番だ」)
仕切り直し(しきりなおし) 仕切り(準備)をやり直すこと 再度体勢を整えることから、計画の再調整に使われる(例:「この交渉は仕切り直しだ」)

日常会話でよく使われる相撲用語

言葉 意味 使われ方
はっけよい 取組開始の合図 頑張れ!の意味
がっぷり四つ(がっぷりよつ) 互角に組み合った状態 互角の戦い(例:「両者がっぷり四つの議論だ」)
けたぐり 足を払う技 不意打ちの行動(例:「けたぐりを食らわされた」)
うっちゃる 逆転の技 逆転する(例:「最後の最後でうっちゃった」)
大一番(おおいちばん) 重要な試合 重要な場面(例:「受験の大一番がやってきた」)
立合い(たちあい) 取組開始時のぶつかり合い 交渉や試合の開始(例:「この商談の立合いが大事だ」)
手をつく(てをつく) 力士が負けて手をつく 土俵で体の一部がついて負けになること。「負けを認める」の意味でも使われる。(例:「もう手をついたよ」)

政治・メディアでよく使われる相撲用語

言葉 意味 使われ方
懸賞(けんしょう) 勝負にかけられる賞金 報酬やボーナス(例:「懸賞金付きのプロジェクト」)
水入り(みずいり) 取組が長引き、一時休止すること 取組ががっぷり四つのまま長時間続き、中断すること。日常では膠着状態の意味でも使われる。(例:「議論が水入りになった」)
痛み分け(いたみわけ) 両者負傷で引き分け 双方にダメージがある(例:「交渉は痛み分けに終わった」)
決まり手(きまりて) 勝負を決める技 成功の決め手(例:「この政策が決まり手だ」)
軍配が上がる(ぐんばいがあがる) 行司が勝敗を判定する 勝敗が決まる(例:「軍配はA社に上がった」)
千秋楽(せんしゅうらく) 本場所の最終日 物事の最後(例:「このドラマも千秋楽か」)
金星(きんぼし) 平幕力士が横綱を倒すこと 大成功(例:「新人が大手クライアントを獲得、まさに金星!」)

スポーツでよく使われる相撲用語

言葉 意味 使われ方
押し相撲(おしずもう) ひたすら押して勝負する戦法 力技のプレースタイル(例:「このチームは押し相撲で攻める」)
組み止める(くみとめる) 相手の動きを封じる ディフェンスの強さ(例:「相手のエースを組み止めた」)
土俵際の粘り(どひょうぎわのねばり) 追い詰められても耐える ギリギリの状況で踏ん張る(例:「土俵際の粘りで勝った」)
一気に押し出す(いっきにおしだす) 一気に決着をつける 一気に決着をつけるという、決定的な動き(例:「後半戦で一気に押し出した」

相撲用語は、ビジネスやスポーツ、政治など様々な場面で使われています。

これを知っておくと、ニュースや会話での理解が深まり、相撲通としても一目置かれるかもしれません!