「素敵」という言葉は、心が惹きつけられて、魅力的なものに言う言葉ですね!
そんなとても良い言葉なのに、なぜか「敵」という言葉が使われています。
不思議ですよね。
ですが、理由が分かればとても素敵なことだったんです。
1分で読めるように、まとめていきたいと思います。
1分解説
「素敵」の意味
①とても優れていて、印象が良くすばらしいこと。心をひかれるさま。
②程度がはなはだしいさま。
「素敵」の語源
「すてき」という言葉が生まれた経緯としては、まずは江戸時代にまでさかのぼります。
当時の江戸には、いろんな言葉に「○○的」とつける、いわゆる俗語が流行っていたようです。
泥棒を「泥的」と呼ぶようなことですね。
そして「すばらしい」にも「的」がつけられ、「すばらしい的」=「す的」という言葉が生まれたとされています。
つまるところ、ただの俗語としての「す的」なので、正式な漢字も無いということになります。
”素敵”という漢字は、ただの”当て字”なんです。
ですが、俗語の「~的」ならば、当て字でも漢字は「素的」となるはずですよね。
それなのに、あえて「素”敵”」という漢字が、最終的に選ばれました。
これには「敵」の意味が大きく絡んでいます。
「敵」と書けば「テキ」ともちろん読めますが、「かな-わない」とも読むことができますよね。
100年前の人たちは、あえて「敵」という言葉を使うことにより「すばらしすぎて、とてもかなわない、、、」という意味を「すてき」込めたのです。
実は、こんな”素的”でロマンティックな物語があったのですね。
類語・対義語
類語
- 素晴らしい
- かわいい
- 綺麗
- 可憐
- 美しい
もっと理解を深めるための雑学
もう1つの語源候補
すばらしいは、「す的」が語源と言う説が最有力ですが、これは100%正しいとは言われているわけではありません。
もう1つ候補場あって、「デキスギ」が語源となっているという説です。
どちらが正解かは、まだまとまってはいないようです。
素敵の漢字が作られた時期は?
「すてき」の言葉ができたのは江戸の頃ですが、この時期はまだ平仮名で”すてき”と使われていました。
明治~大正にかけて、「素適」「素的」「素敵」といろいろ使われてきたようですが、「素敵」が定着したのは昭和に入ってからのようです。
そう考えると、まだまだ歴史が浅い言葉だということがわかります。
数百年後には、また別の意味が生まれてきているかもしれませんね。