宴会や飲み会などの会の最後に、こんな場面を見たことはないでしょうか
「それでは、一本締めで本日の会を締めたいと思います。お手を拝借。ぃよぉ~、パンッ! ありがとうございました~」
しっかりと終わりが締まった感じがして便利ですよね。
ですが、、、実はこれ、大間違いなんです。何が間違っているの!?と思う人もいるかもしれませんね。
実際の一本締めの手拍子の音を聞きながら、1分で分かるようにまとめてみました。
手締めとは?
この手を打つ会の締め方ですが、これは「手締め」と呼ばれます。
冠婚葬祭をはじめ、お祭りや大きな株主総会とかでもよく使われますよね。
この「手締め」には、地方ごとの固有の様式を含めると数え切れないくらいたくさん種類があるんです。
ですが、一般的に良く使われるものは3種類なので、この3つに絞ってそれぞれのパターンを覚えておきましょう。
手締めの種類
一丁締め | 名前はあまり浸透していませんが、一番使われているのが「一丁締め」です。「ぃよぉ~、パンッ!」と1回だけ手を叩きます。 一本締めを短くしたもので、割とラフな宴会や小規模な会で使われることが多いです。 よくこれが「一本締め」と間違えられることが多いです。 |
一本締め | 一本締めは、最も名前が浸透していますね。 正式な手打ちは、「パパパン パパパン パパパン パン」と10回手拍子をします。 |
三本締め | 三本締めは、やや長いので頻繁に使われることがありませんが、大きな祭りやフォーマルなイベントではよく使われます。 手打ちのやり方としては、一本締めを3回連続で繰り返します。なので30回も手拍子をすることになりますね。 |
実際、どのくらいの人が間違えてるの?
実は、ほとんどの人が「一丁締め」という言葉を聞いたことすらありません。
さらに、「一本締め」「一丁締め」を混同してるという人もたくさんいます。
「あっ、私間違ってた、、、」と思った人もいるのではないでしょうか。
私の周りでも、あまりにたくさんの人が間違えているので、実際にどのくらい間違っているのかをリサーチしてみました。
「”一本締め”で締めたいと思います。お手を拝借、ぃよぉ~」と言われたら、あなたは、このあとどのように手を叩きますか?
- 86% パンっと、大きく1回
- 14% パパパン パパパン パパパン パン
なんと、、、正解はわずか14%しかいませんでした。
ほとんどの人が間違って使っているんですね。
本当に知っている人からすれば、「一本締め」と言われると、みんなが「パンッ」と1回しか叩かない中、「パパッ、、、」って2回目を叩いてしまいそうになるわけです。
最も理解している人が、逆に常識が無いって思われそうで怖いですね、、、
これからは、「一本締めで、、、」と言われると周りの空気を読みながら手拍子をしましょう、
もっと理解を深めるための雑学
手締めってどういう意味があるの?
会やイベントの最後によく行われているこの手締めですが、これには意味があります。
そのイベントを終えたことに対して、無事終わったことをみんなで喜び、そしてイベントに協力してくれた人に感謝やねぎらいの為に行うと言われています。
その場にいる人へのおもてなしのようなものですね。
なので、締めの音頭をとる人は、やはりその場のトップの人、もしくはトップが認めた人であることが望ましいですね。
なぜ、手締めはたくさん種類があるの?
最もフォーマルなものは「三本締め」です。
それを簡略化したものが「一本締め」です。
それをさらに簡略化したものが「一丁締め」です。
そして、それぞれの地方で個別に変形した手締めもあり、たくさんの種類ができていったんですね。
また、関東では「一丁締め」が「関東一本締め」と呼ばれたり、さらに複雑になっているようです。
なぜ、この拍子になったの?
一本締めや三本締めは、「パパパン パパパン パパパン パン」と、「3回・3回・3回・1回」のリズムを打ちます。
「パパパン」を3回打つと9回となり、「九(苦しむ)」と縁起が悪いので、さらに最後に1回足して10回にしました。
そうすると「九」に1点足して「丸」となるので、「丸くおさまる」の意味になるからこのリズムになったと言われています。
ですが、これには諸説あり、これが正式な始まりとは確定していません。
個人的に僕は、この説明はあと付け感があまりにも強すぎて納得していません。
このリズムになったのは、おそらく人間の本来持つリズム感覚かなと思っています。
もし「3回・3回・3回」なら、ワルツのような3拍子となります。
人間は、4拍子に最も感覚的な安堵感を覚えるので、最後に「1拍」を足して、4拍子に調整したのではないかと思っています。
4拍子の方が、3拍子に比べ、遥かに「終わった感じ・締まった感じ」がすると思います。
イベントの最後にはピッタリはまりますね!
これについては、また新しい情報が分かり次第追記していきたいと思います。
また、これ以外も間違った意味で使われている日本語ってたくさんあるんです。こちらでまとめているのでぜひ合わせて確認してくださいね!