「アレンジャー」って、どんな仕事か分かりますか?
音楽の仕事だと言うことは分かるんだけど、実際何をしているか分からない、と言う人は多いと思います。
今回は「アレンジャー」について、分かりやすく1分で読めるようにまとめてみました。
1分解説
「アレンジャー」の意味
編曲家。
「アレンジャー」の解説
アレンジャーとは、音楽制作における「編曲」を担当する人のことです。
編曲、、、って意外に分かりづらいですよね。
ではまず、編曲の説明をしてみたいと思います。
例えば流行歌のような場合、クレジットに「作詞」「作曲」「編曲」の3つが書かれていますよね。
この3つの役職は、このようなパートを制作しています。
- 作詞=歌詞を作る人
- 作曲=メロディを作る人
- 編曲=アレンジする人(楽器部分を作る)
歌詞とメロディだけあっても、音楽は成立しませんよね。
ただ1人その場で歌う”独唱”となってしまいます。
独唱にないように、伴奏を作っているのがアレンジャーの仕事です。
マキシシングルなどを買うと、”インストバージョン”が入っていたりしますよね。
いわゆるカラオケです。
あのデータを作っている人が、アレンジャーさんです。
アレンジャーさんは、ただ伴奏をつくるだけではありません。
- 最初にイントロはちょっと印象的に持っていきたいな。
- Aメロはやや控えめにしてサビが盛り上がるようにしよう。
- 1番と2番の間奏はあえて短くした方がよさそうだ。
というように、その楽曲のメロディが最大限カッコよく聞こえるように、楽器を使って1つの物語を作ってあげるわけですね。
もし、メロディがあまり良くなかったとしても、編曲でカッコいい楽曲になることもありますし、せっかく良いメロディなのに編曲で台無し、、、なんてこともありえるくらい重要な役割なんです。
例えば、大好きな楽曲が”バラードバージョン”になったりすると、一気に楽曲の雰囲気が変わりますよね。
元曲よりカッコよかったり、イマイチだと感じたこともある人もいるでしょう。
編曲って、そのくらい大きく楽曲イメージを左右するんですね。
普段は、あまり編曲に力を入れて聴くことがない人がほとんどなので、ついついアレンジャーの人の仕事を軽視しがちなってしまうのは、アレンジャーの辛いところです。
カラオケでも、最初の画面に出てくるのは、「楽曲名」「アーティスト名」はもちろんですが、それ以外には「作詞者」「作曲者」しか出てきません。
編曲者はでてこないんです><
実際は、コンポーザーよりも音楽知識や経験が必要で、最も実力がある人が担当している場合が多いのに、とてもかわいそうな役割ですよね。
しかも、編曲には著作権がほとんど発生しません。
多少、海外を中心として世の中が変わりつつありますが、著作権が発生するのは「作詞」「作曲」までです。
派手な音楽業界の中で、最も不遇な扱いを受けている役職だと言っても過言ではありません。
もっと理解を深めるための雑学