年を取ってくると、だんだんと高い音が聴こえなくなってくると言われています。
ほんの少しづつ、徐々に聴こえなくなっていくので、あまり自覚症状はなく、さほど心配していない人も多いのは事実です。
ですが気づいた時にはすでに手遅れ、、、とならないように一度、耳年齢を測定してみませんか?
カンタンツールを作成したので、1分で測定は終わります。
下記のツールで音を鳴らして、何とか音として聴こえる、、、といったラインがあなたの耳年齢です。
(音が鳴っている間は、鳴っていることがわかるように「プッ、プッ、プッ」というノイズ音も一緒に鳴らしています。)
耳年齢測定ツール
周波数 | 耳年齢 | サウンド |
10,000hz | 60~69歳 | |
11,000hz | 55~59歳 | |
12,000hz | 50~54歳 | |
13,000hz | 45~49歳 | |
14,000hz | 40~44歳 | |
15,000hz | 30~39歳 | |
16,000hz | 25~29歳 | |
17,000hz | 10~17歳 | |
18,000hz | 10~17歳 | |
19,000hz | 10~17歳 | |
20,000hz |
10~17歳 |
なぜ、高い音が聴こえにくくなるの?
メカニズム
年を取ると、耳が遠くなるといいますよね。
これは、人間の耳が高い音から聴こえにくくなるからなんです。
徐々に聴こえる音が低くなっていき、、、徐々に下がり、人間の声の帯域まで下がってきてしまうと、人の声が聞こえにくくなっていきます。
古いラジオのように、高い成分が鳴っていないこもった音は、何を言っているかわかりづらいですよね。
この現象は、人間の耳の細胞が破壊されていくからとされています。
図の中に「蝸牛(かぎゅう)」という、深緑色で色付けしているカタツムリのような形の器官があるのですが、ここで鼓膜から入ってきた振動を電気信号に変え、脳へ伝達します。
年齢と共に、この蝸牛の入り口付近から細胞の破壊が始まるのですが、実はこの入り口あたりが高い音に反応する場所となっているんです。なので高い音から感知することができなくなっていくのですね。
せっかく鼓膜まで届いた音が、脳まで運ばれなくなります。
また、言葉の中でも「サ行」といった空気の音(歯擦音)が入る音はかなり高い周波数が含まれているため、サ行は特に早く聞き取れなくなっていきます。
「7時(しちじ)」が、「1時(いちじ)」に聞こえたりしてしまいます。
耳が聞こえなくなるとどうなるの?
加齢や異状によって耳が聞こえなくなると、脳は異状事態だと勘違いして、本来聞こえていただろう音を補おうと頑張ってしまいます。
もちろん、その補った音は現実には鳴っていない音なので、いわゆる「耳鳴り」と言われる現象が起きてしまいます。
年を取るごとに耳は聞こえづらくなるので、もちろん耳鳴りも増えていきます。
なので「耳鳴りがあまりにもひどい」「あまりにも頻繁に起こるようになった」と異状感じた時は、耳の器官のどこかでに異常が起きている可能性もあります。
気になった人は、一度耳鼻科で診察を受けてみることをおすすめします。
モスキート音って何?
モスキート音って、17khzくらいの高い周波数の音のことを指します。
蚊の羽の音のようなキーン、プーンという不快な音なのでこう呼ばれるようになりました。
この15~17khzといった周波数は、ちょうど若者と年長者が聞こえる範囲を分ける境界線となります。
なので、ある一定の周波数以上のモスキート音は若者にしかきこえません。
このメカニズムを使って、コンビニの前にこのモスキート音を流すことによって、コンビニの前から若者を排除することに成功しました。
2005年に起きたこのニュースは瞬く間に世界的な話題となり、「モスキート音」という言葉が一躍有名になりました。
この音を出す機械の名前が「モスキート」呼ばれるのですが、2006年にイグノーベル賞を受賞しています。