「貞操」って良く聞きますよね。
「貞操観念」と言った使われ方をしますが、たくさんの想いが詰まった言葉なので、ちゃんと説明するのは難しい言葉です。
今回は「貞操」について、分かりやすく1分で読めるようにまとめました。
1分解説
「貞操」の意味
配偶者以外の人と、性的関係を持たないこと。女性に対して使われることが多い。
性に関するルールの遵守。性的純潔なこと。
「貞操」の使い方/解説
貞操とは、単純に言うと、配偶者以外の人と性行為をせず”純潔”を守ることです。
たまに”性行為すること自体が良くない”と誤解をしている人もいますが、決してそういうわけではありません。
”配偶者”のように、心に決めた人としかと性行為をしないということなんです。
かなり道徳的、人道的な観点の話ですよね。
貞操観念は、時代によって変化する
貞操とは、現代では男性にも女性にも使いますが、歴史的に見ると、女性に使われることが一般的でした。
昭和初期などは、女性は20歳過ぎれば結婚する人も多かったので、配偶者以外と性行為をしたことがないという女性が多かったからかもしれませんね。
現代においては、30代を超えても独身の人が多く、”相性”という理由でとりあえず試してみたいと思う人も少なからずおり、現代においては、貞操観念はかなり下がってきているといわざるを得ません。
なので現代における”貞操観念”の対象は、昔のように”配偶者”だけでなく、”恋人”に対して使われることもとても多いです。
つまり、”恋人以外とは一切、性行為をしない””不特定多数の異性に興味を持たせるような行為や服装をしない”人が、貞操観念が高いと言えると思います。
この貞操観念ですが、昔の方が高いというイメージはありませんか?
昭和初期の頃は特に男女交際に厳しく、恋人になるだけで”不純異性行為”と呼ばれた時代もありました。
ですが、もっとさかのぼって、江戸の時代はどうだったでしょうか?
この頃の江戸は、武家屋敷や商業施設では、大きな屋敷で男女が暮らしていることは良くありました。
もちろん現代のような施錠ができることもなく、襖や障子で仕切られている程度で、”夜這い”なんて日常茶飯事だったそうです。
とても貞操観念が高い、、、とは言えませんね。
そうなんです!江戸は貞操観念が低かったと言われているんです。
つまり、ここ最近では昭和が極端に高い時代があったということは、何十年かの周期で貞操観念は上がったり下がったりするものだと予想されます。
現代は決して高くないので、循環的に考えると、これから徐々に高くなっていくのかもしれませんね。
貞操観念が高い人の特徴
貞操観念が高い人は、性行為をしないだけでなく、そういったことが起こらないように普段から気をつけています。
下記のように、しっかりを予防をしていることが多いです。
- 異性と2人だけで食事に行かない
- お酒を飲みすぎない
- 露出の多い服を着ない
彼氏からすると、とても安心できる彼女ですね。
「貞操」「貞節」「貞潔」の違い
「貞操」には、似たような言葉がたくさんあります。
特に意味の似た、この3つ「貞操」「貞節」「貞潔」を比べてみましょう。
辞書では、このような意味になっています。
貞操=「配偶者以外の人と、性的関係を持たないこと」
貞節=「女性の操がかたく、しとやかなこと」
貞潔=「貞操が固く、行いの潔白なこと」
3つとも「操を守る」ということは間違いありませんね。
ですがこの中で、「貞潔」だけ「行いが潔い」という意味が含まれています。
「貞節」「貞操」は、「操を守る」という自覚や覚悟のようなものをさすことに対し、「貞潔」はその行動にも意味が含まれるようですね。
行動から、疑いの無い操を感じるということかも知れません。
言葉のイメージからかも知れませんが、「貞潔」には、より操を守る”強い意志”を感じてしまいます。
また、「貞操」は”貞操観念”というように、男性にも女性にも使われることがありますが、「貞節」「貞潔」は、基本的に女性に使われる言葉になります。
類語・対義語
類語
対義語
- 節操がない
- 不貞
「不貞」の対義語は「「貞節」なので、かなり対義語に近いと思います。
もっと理解を深めるための雑学