「にわかファン」と「にわか雨」の「にわか」意味は、実は同じなんです。

「にわかファン」ってどういう意味だと思いますか?

「知識の浅いファン」や「ミーハー」と思っていませんか?

実は、本当の意味は全く違うんです。

「にわかファン」の”にわか”は、「にわか雨」の”にわか”と同じ意味なんです。

今回は、分かりやすく1分で読めるようにまとめてみました。

1分解説

「にわか」の意味

①物事が急に起こるさま。突然。
②病気が急変するさま。
③一時的であるさま。かりそめであるさま。

by デジタル大辞泉

「にわか」の解説

「にわか雨」の意味は?

道を歩いていて、突然雨に降られてしまうことがたまにありますよね。

こういう急に降り出す雨のことを「にわか雨」と言います。

特に、突然振り出して短期間で止むような一時的な通り雨のことを指す場合が多いです。

また、「夕立」のような突然の激しい雨も「にわか雨」と同じ仲間になりますが、あまりに激しいと「ゲリラ豪雨」といった呼ばれ方をする場合もあります。

降り始めや終わりが突発的な「にわか雨」「通り雨」「夕立」「ゲリラ豪雨」は、そのほとんどが積乱雲(入道雲)から降ります。

積乱雲(入道雲)から降る雨のことを、まとめて「驟雨(しゅうう)」と呼びます。

「にわかファン」の意味は?

「にわかファン」は、実は世の中の80%近くの人が「知識の浅いファン」といったイメージで使っています。

古参のファンが、「知識も無いのに、背伸びをして騒いでいる」と小ばかにしているように言うこともありますよね。

ですが、実はこの意味は全然間違っているんです。

本当の意味は、「にわか雨」と同じで、「急に」という意味です。

つまり「にわかファン」とは、この間まで特に興味も無かったのに、世間で話題になっているのに便乗して「急にファンになった人」のことを指します。

なので、

「にわかファンのくせに!」

というと、

知識が浅いくせに!」という意味で使うのは間違いです。

昨日今日で突然ファンになった程度のくせに!

流行に便乗した一時的なファンのくせに!

というのが本来の意味です。

よくいる「にわかファン」とはこのような人です。

普段はサッカーに全く見向きもしないのに、日本がワールドカップ本戦出場が決まったら、突然フェイスペイントをしたりして熱狂的なファンのように騒ぐ人。

2016年、広島東洋カープが25年ぶりの優勝が目前でメディアを騒がせた時、広島の正式名称すら知らないのに「広島ファン」「カープ女子」を公言した人。

確かに、古参のファンからすると、「突然ファンになった」ことより「浅い知識のクセに盛り上がる」という方を批判したいファン真理は分かります。

ですが、本来の意味をねじまげてはいけませんね!

せっかく世間が盛り上がっているので、古参もにわかも一緒になって騒ぎたい、、、というのが理想ではあります。

もちろん、にわかファンは古参ファンから教えてもらうことは多いと思うので、”にわか”は隠すべきではありません。

しっかりお互い敬意を払って楽しみましょう!

このように、間違った意味で使っている人が多い言葉なのに、たまたま本来の意味でも捉えることができている不思議な状況なんです。

これを機会に、ぜひ本来の意味を知っておいてくださいね!

類語・対義語

類語

  • 唐突
  • 不意

対義語

  • 古参

「にわかファン」という急にファンになった人の対義語は「古参」が近いかと思います。

もっと理解を深めるための雑学

どのくらいの人が正しい意味を理解してるの?アンケート調査

「にわか」って、ほんとうにたくさんの人が間違っていますが、どのように間違っているのでしょうか?

10~30代の男女1000人にアンケートを取ってみました。

「にわか」は、どういう意味で使っていますか?

  •  2% 二つに分かれている
  • 35% 突然
  • 60% 知識が薄い
  •  3% 自分自身がない

これは、、、正解はわずか35%でした。

かなりたくさんの人が間違っていますね。

よく使われる言葉なのに、これほどの語用率です。

いれを機会にしっかりと覚えておきましょう!