「暖かい」と「温かい」の違いを、1分で解説

「暖かい」と「温かい」って、どちらも温度が”心地よい高さ”の状態に対して使われます。

なので、両者ともかなり似た意味を持っていますが、その使い方には明確な違いがあります。

今回は、その使い方の違いを1分で読めるようにまとめてみました。

「暖かい」と「温かい」の違い

意味の違い

ではまず、両者の辞書での違いについて調べてみました。

暖かい

  • 寒すぎもせず、暑すぎもせず、程よい気温である。あったかい。
  • 金銭が十分にある。
  • 色感がやわらかく、冷たい感じがしない。

by デジタル大辞泉

温かい

  • 物が冷たくなく、また熱すぎもせず、程よい状態である。
  • 思いやりがある。いたわりの心がある。

by デジタル大辞泉

つまり、両者の違いは、「温かい=モノの温度が心地よく高い」か「暖かい=気温が心地よく高い」だけの差です。

使い方としては下記のようになります。

  • 「今日は春先のように暖かい」
  • 「次の旅行は暖かいとこに行きたいな」
  • 「温かい飲み物がおいしい」

もっと理解を深める雑学

こんなシチュエーションでは、どちらを使うの?

「暖かい」と「温かい」は、主に気温や温度などの数字で表すことができるものに使われることが多いです。

ですが、下記のように、それ以外にもたくさんの場面で使われることがあります。

これを覚えて、使い方を完璧にマスターしましょう!

心が、”あたたかい”時

気温や温度のように、実際に感じる”あたたかさ”ではなく、心や気持ちの”あたたかさ”にはどちらを使うべきでしょうか?

思いやりやいたわりの心が身にしみて感じる時ですよね。

こんなアンケートを取ってみました。

心が”あたたかい”には、どの漢字を使っていますか?
  • 66% 暖かい
  • 34% 温かい

意外にも、3人に1人の人が間違っています。

これはしっかりと覚えておかないといけません!

「心が温かい」と似たような言葉で、「人の温もり」といった言葉にも”温”が使われています。

このことからも正解は「温かい人」だとわかりますね。

また、「温かい人」の対義語は、「冷たい人」ですね!

色が、”あたたかい”時

赤、橙、黄といった色には”あたたかい”色と表現します。

カラーイメージで、”あたたかく”なるような色のことです。

これは、「暖色」とも言われるように、「暖かい」の方が使われます。

対義語は「寒色」ですね。

懐が、”あたたかい”時

金銭に余裕がある時、「今日は懐が”あたたかい”だよ」ということがあると思います。

こういう時は、「暖かい」を使います。

対義語は?

両者には明確な使い方の違いがあるため、対義語もまたそれぞれ存在します。

  • 暖かい=冷たい
  • 温かい=寒い

まとめ

では、今回の調査内容をまとめておきます。

「暖かい」と「温かい」には明確な違いがあるため、”どちらか一方を使えば無難”といった使い方はできません。

必ず、使い分ける必要があります。

なので、少しでもあやふやと思う方は、今の間にしっかりとおぼえておいてくださいね!

  • 温かい=モノの温度が心地よく高い(感情も含む)
  • 暖かい=気温が心地よく高い

今回は以上となります。