「祝日」と「祭日」の違いとは? 歴史が誘う物語

「祝日」って聞くと、テンションが上がりますよね!

またそれが大型連休になったら、ことさら喜びも倍増します。

でも、旅行だったらどこへ行っても人が多すぎたり、「祝日・祭日」で特別料金になったりするところがあったり、デメリットも多くあったりします。

ですが、、、

「祝日」って、「祭日」って言う人もいたりしますが、一体何が違うのでしょうか?

現代では、どちらでもほぼ一緒のように使っているような気もしますが、、、

実は全く意味が違うんです。

調べたところいろんなことがわかったので、まとめていきますね。

1分解説

祭日とは?

「祭日」とは、天皇を中心に重要な祭事が行われる日のことです。

明治時代、神社などで典礼やお祭りなどが行われたりしており、祝日と共に「祭日」は国民の休日とされました。

ですが、この「祭日」は戦前まで規定されていた休日のことで、戦後の1947年に法律が改正され廃止となりました

その後、1948年に新たに国民の休日が制定され、「祭日」の多くが”春分の日”や”文化の日”などと名前を変え「祝日」として引き継がれました。

なので、「祭日」とは「祝日」の昔の言い方と考えてもらっても良いと思います。

現在では「祭日」や「祝祭日」はありません。

とすると、、、戦前の言葉が今でも使われているのは不思議ですよね。

それはやはり、「祭日」があった時代を生きてきた年配の方が、現在でも祭日と呼んでいる方が多いからです。

「祝日」は「祭日」の多くを引き継いだので、当時はなじみの深い「祭日」と呼んでもほとんど問題なかっんですね。

では、実際のところ、あなたは「祝日」と「祭日」はどちらを使っていますか?

「文化の日」や「建国記念日」等のお休みを、総称して何と呼んでいますか?

  • 72% 祝日
  • 20% 祭日
  •  8% 祝祭日

やはり「祝日」が多いですね。ですが、暦から無くなってかなり時間のたつ「祭日」の根強い使われ方も印象的です。

祝日とは?

「祝日」とは、建国など歴史的な出来事に由来したり、功績のあった人物をたたえたりして制定された記念日のことです。

日本での正式名前は祝日ではなく、「国民の祝日」として1948年に法律で定められています。

2019年現在では、1年で16日の祝日があります。

「国民の祝日」の例外

休日には、法定の16日以外にも例外があります。

このような場合も休日となります。

国民の休日 祝日祝日に挟まれた日は休日となります。
飛び石連休を防ぐ制度です。
振替休日 祝日と日曜日がかぶったとき、翌日が休日となります。
土曜日は対象外です。
皇室の慶事・弔事 皇室の慶事や弔事によって、その年の1日だけ休日が設けられることがあります。

「国民の祝日」一覧

2019年の地点では、祝日は全部で16日あります。

そのうち、日付が完全に決まっているものが10日あります。また、年によって若干日付が変わるものが6日です。

1月
元日 1月1日 年始を祝う
成人の日 1月第2月曜日 大人になったことを自覚し、社会に飛び立つ青年を祝いはげます
2月
建国記念の日 2月11日 建国をしのび、国を愛する心を養う
3月
春分の日 3月19日~3月21日 自然をたたえる。
そして、生物を慈しむ
4月
昭和の日 4月29日 昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす
5月
憲法記念日 5月3日 日本国憲法の施行を記念誌、国の成長を期待する
みどりの日 5月4日 自然に親しみ、その恩恵に感謝する。
そして豊かな心を育む
こどもの日 5月5日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する、
6月
祝日ナシ
7月
海の日 7月第3月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う
8月
山の日 8月11日 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する
9月
敬老の日 9月第3月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う
秋分の日 9月22日~9月24日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ
10月
体育の日 10月第2月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう
11月
文化の日 11月3日 自由と平和を愛し、文化をすすめる
勤労感謝の日 11月23日 勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう
12月
天皇誕生日 12月23日 天皇の誕生日を祝う

もっと理解を深めるための雑学

国民は、祝日の名前をほとんど覚えていない??

みなさんは、国民の祝日の全ての日程と名前を言うことができますか?

2019年の地点での全部で”16日”あることすら知らない人が多いんです。

実際、アンケートをとったところこんな散々な結果になりました。

国民の祝日は、何日くらい覚えていますか?

  • 10% 余裕で全部言える
  • 12% 70%くらいは言える
  • 15% 50%くらいは言える
  • 45% 30%くらいは言える
  • 18% ほとんどわからない

かなりひどい結果ですね笑

若い人ほど知らない傾向が多く、10~20代前半の若い人は、半数近く「ほとんどわからない」と答えています。

せっかくの休日ですから、名前と意味くらいはいくつか覚えて起きましょうね!

土曜日は振替休日にならない! 土曜日と祝日が重なる日は何日?

日曜日と祝日が重なったら、「振替休日」になって翌日がお休みになりますよね。

ですが、、、土曜日はもちろん振替とはなりません。

学校や会社が休みのところが多いですが、祝日が一日損した気分になりますよね。

祝日は全部で16日あるのですが、そのうち月曜日と曜日が決められているのが4日あるので、残りの12日が土曜日に被る可能性があります!

土曜日の祝日は、2017年はなんと4日、2018年は3日もありました。

2年でまるまる1週間分のお休みが無くなったことになりますね><

ですが、2019は2日だけでおさまりそうです!

なんと、2020年は被りナシ!!! 祝日はすべてお休みになります。

2017年以降の土曜日被りの祝日はコチラ

2017年

  • 2月11日(土) 建国記念日
  • 4月29日(土) 昭和の日
  • 9月23日(土) 秋分の日
  • 12月23日(土) 天皇誕生日

2018年

  • 5月5日(土)こどもの日
  • 8月11日(土)山の日
  • 11月3日(土)文化の日

2019年

  • 5月4日(土)みどりの日
  • 11月23日(土)勤労感謝の日

2020年

”ナシ”

祝日がない月

1年で、祝日がない月がひとつだけあります。

みなさんわかりますでしょうか?

そう、6月です!

5月のゴールデンウィークに集中しすぎて、6月の祝日がないんです。

しかも、次は7月第3月曜日まで飛ぶので、2ヶ月以上も空くんですね。

この時期は梅雨もあるのでなかなかスッキリとしない日も多く、一年で最も休みの少ない辛い季節ですね><

”5月病”が起こりやすいのもとても納得がいきますね><

特に新社会人の皆さん、この時期はなれない環境で大変だとは思いますが、しっかりと乗り越えていきましょう!

法律で定められている内容

祝日の定義って、法律でこのように定められています。

  1. 「国民の祝日」は、休日とする。
  2. 「国民の祝日」が日曜日に当たるときは、その日後においてその日に最も近い「国民の祝日」でない日を休日とする。
  3. その前日及び翌日が「国民の祝日」である日(「国民の祝日」でない日に限る。)は、休日とする。

(国民の祝日に関する法律第3条)