みなさん、「ダイバーシティ」という言葉は知っていますか?
2012年頃から、一般的に使われるようになってきましたが、日本ではまだまだ浸透しきれていない言葉です。
10代~30代の男女1000人に、認識率のアンケートを取ってみたところ、このような結果となりました。
ダイバーシティーの意味を知っていますか?
- 40% 完全に理解している
- 27% あやふやだけどわかる
- 18% 聞いたことはある
- 15% 聞いたことすらない
思っていたより理解している人が多いようですね!
現代社会において必須の言葉となりつつあるので、まだ知らない人はこれを機会にしっかり覚えておきましょう!
1分解説
「ダイバーシティ」の意味
①多様性。相違点。
②人種・国籍・宗教・年齢・障害を問わず人材活用をすること。
スペルは「diversity」です。
「ダイバーシティ」の解説
「ダイバーシティ」とは、ビジネスシーンにおいてよく使われます。
上記では②番の意味ですね。
人種・国籍・宗教・年齢・障害といった多様な人材が持つ特性や魅力を理解し、企業がその特性を最大限に活用して、競争力を高くしていこう!大きな生産性を生み出して行こう!という考え方です。
短く説明すると堅い説明になるので、次の項目でわかりやすく解説していきたいと思います。
ダイバーシティが生まれた経緯
20世紀末頃、人種や国籍、性別などを理由に雇用を冷遇されてきた人が多数いました。
悪く言えば差別的な目線があったとも思います。
そんな中アメリカで、働く場所や働き方をより柔軟にすることにより、そういった人材を差別無く積極的に雇用していこうとする動きがはじまります。
雇用機会の均等という、労働者側の権利を守ろうということですね。
そうなると労働者も、自分の力を発揮する場所があれば積極的に働くようになるので、企業側としても十分なメリットがありました。
この発想は、「人材と働き方の多様性」を寛容に受け入れる考え方となり、アメリカだけでなく世界に広まってきました。
この考え方が一般的になってくるということは、企業の人材には個性があふれていることになりますね。
そして、近年あまりにも速いスピードで多様化する市場において、その個性をうまく引き出せば、その多様化に対応できる大きな武器になるのではないかと、企業は気づいたのです。
仕事の現場において、これまでにない視点や発想が生まれると、ビジネスチャンスが広がってゆきますよね(イノベーション)。
そして企業は、人種・国籍・宗教・年齢といった多様する人材をうまくマネージメントすることにより、多様化するニーズに最大の効果を発揮させようという考え方へとたどり着きました。
これがダイバーシティの考え方で、「ダイバーシティマネジメント」と言われます。
小さな企業ではなく、比較的大きな企業が積極的に取り組んでいる傾向があります。
日本のダイバーシティの考え方
日本でもこの考え方を積極的に採用している企業はたくさんあります。
日本の場合は、「多様性を受け入れる」というよりは、日本の抱える少子化の問題に対処するため、労働力を少しでも確保しようという観点がやや強く見受けらることがあります。
もっと理解を深めるための雑学
「ダイバーシティ」の意味を間違っている人が多い
ダイバーシティーの意味を間違っている人は多いです。
ただ「人種・宗教・性別にこだわらない採用の多様化」という”多様化”のみの意味や、「ビジネスシーンでの女性活用」という”女性”に限定した意味と思っている人は多いようです。
また、間違っても、”お台場の商業施設”と答えてはいけませんよ。
「ダイバーシティ」の成功事例
日本で、ダイバーシティを成功させている企業と言えば、「楽天グループ」ではないでしょうか。
従業員の国籍は何十という種類があり、女性の管理職は2割以上も在籍しています。
さらに、テレビでもよく話題になっているので知っている人も多いかもしれませんが、社内の公用語が「英語」なんです。
社内でもダイバーシティは重要なプロセスとして掲げられており、積極的に社員の積極性を取り入れようとしています。
この多様な価値観や考え方を原動力に、今や楽天は世界的な企業へと成長しています。
「ダイバーシティ」と「地球」
地球には、様々な種類の動物があり、様々な種類の植物があります。
その数は、ざっと数えるだけでも何100万種類もあります。
これはつまり「多様性」と言えますね。
それぞれの種が、地球が生きていく上でそれぞれの役割を持っています。
例えば、食物連鎖でも、ある動物がいなくなると生態系は大きく崩れ、自然に大きな影響を及ぼすこともあります。
つまり、それぞれの一つ一つの「種」はマイノリティであっても、地球の生態系を維持するには大きな役割を果たしているのです。
この多様性によって生態系が維持され、美しい地球が育っていくのは、ダイバーシティと通じるところがあるかもしれませんね。