渋沢栄一が新一万円札の肖像画に決定! 凄い功績の割りに知名度は?

新しくやってくる「令和」の時代に伴い、新しくお札のデザインが一新されることになりました。

そして、渋沢栄一が新1万円札の新デザインの肖像画に選ばれました。

日本銀行を背にそびえ立つ、常盤橋公園の銅像で知っている人もいるかもしれませんね。

ですが、、、渋沢栄一と聞いてピンと来る人はどのくらいいるでしょうか?

近代日本の礎をつくったすごい人ながら、載ってない教科書もあるので仕方ありません。

今回は、この渋沢栄一という人がどれほどすごい人物なのか?また、2019年4月現在で、日本でどれだけ知名度があるのかを調査してみました。

渋沢栄一の知名度はどのくらい?

渋沢栄一を知っていますか?

  • 29% もちろん知ってるよ
  • 15% 名前は聞いたことあるかも
  • 54% 今回初めて聞いた
  •  2% え!まだ生きてる人じゃない?

※10~30代の男女2000人にアンケート

2019年4月の地点では、29%の人が良く知っているようです。

やっぱりかなり少ないですね。

ですが、正直なところ10%くらいだと思っていました。

渋沢栄一って何をした人?

では本題ですね。

渋沢栄一って、お札に載るくらいなのでどれほどすごい人なのでしょうか?

実業家として

1840年に埼玉で生まれます。

大政奉還が1867年なので、渋沢栄一が生まれたのは1840年は、まだ江戸の幕末乱世のまっ只中ですね。

尊王攘夷運動に参加し、あの徳川慶喜の家臣となります。

そして、慶喜の弟昭武に随行してフランスの万国博使節団に加わったことをきっかけに、ヨーロッパ各地の近代経済・産業・軍備・社会の情勢や諸制度を目の当たりにし、大きな感銘を受けました。

この時に得た知識と経験が、後の渋沢栄一が活躍する礎となってゆきます。

日本に戻った後は、その経験を生かして、1869年、第一国立銀行(のちの第一勧業銀行)と抄紙会社(のちの王子製紙)の創立します。

これらは、フランスで学んだ株式会社制度を実践した画期的なものでした。

近代日本経済の父となる

ですが、渋沢栄一が実際に設立した企業は主にこの2社だけなんです。

渋沢栄一が、確固たる評価を得ることとなったのはその後でした。

ヨーロッパでの経験をしかし、大阪紡績、東京海上、日本鉄道といった日本を代表する企業の設立、また一橋大学や東京経済大学といった学校の設立に関与し、なんとその数は500を超えます。

また、実業界の中でも最も社会活動に熱心で、日本赤十字社などの設立にも携わります。東京商法会議所(のちの東京商工会議所)といった財界の組織化も実践し、まさに財界の思想をリードする指導者でもありました。

さらに、朝鮮や中国への投資も企て、日本資本主義の発展に大いなる貢献をすることとなりました。

明治から大正にかけて、日本産業界において常にリードしてきた最大の功労者で、「日本資本主義の父」と呼ばれるほどにまで成り上がりました。

福沢諭吉と共にに2大巨頭と言っても過言ではないくらいの人ですね。

第16代の日本銀行総裁、渋沢敬三は孫にあたります。

いつからお札に載るの?

この新しいお札のデザインは、まだもう少し先になるようです。

2024年の上半期ごろを目処に、、、とのことでしたが、実際はどうなるのでしょうか。

どうせなら、新しい令和時代に合わせて早い方が良いですよね。

新デザインの人物は下記の通りです。

  • 一万円札 『渋沢栄一』
  • 五千円札 『津田梅子』
  • 千円札  『北里柴三郎』

あまり見かけない2千円札ですが、こちらはこのままデザインを継続するとの発表がありました。

また、この人選はどのように思っているのでしょうか?

渋沢栄一が一万円札に載るのは賛成ですか?

  • 46% 賛成!
  • 20% 反対!もっと有名な人がいい
  • 24% 反対!福沢諭吉のままがいい
  • 10% その他

※10~30代の男女2000人にアンケート

賛成が過半数とまでは行きませんでしたが、半数くらいの人が賛同しているようです。

馴染みのある福沢諭吉がなくなるのは寂しい、、、という意見が結構ありましたが、渋沢栄一への受け入れもまずまず悪くはなさそうですね。

もう少し時間が経てば、問題はなさそうな予感はします。

過去のお札は誰が載っていたの?

歴代肖像人物一覧

10,000円札 5,000円札 2,000円札 1,000円札 500円札 100円札
1891~ 藤原鎌足
1930~ 聖徳太子 聖徳太子 聖徳太子 聖徳太子
1945~ 日本武尊
1948~ 板垣退助
1951~ 岩倉具視  
1963~ 伊藤博文
1984~ 福沢諭吉 新渡戸稲造 夏目漱石
2000~ 紫式部
2004~ 樋口一葉 野口英世
2024~ 渋沢栄一 津田梅子 北里柴三郎

こうやって見ると、ここ最近は約20年ペースでお札のデザインが変わってきていますね。

また、1984年以降から政治家から一気に文化人に様変わりしたことがわかります。

1984年以降は、誰一人政治家から選ばれていません。

さらに、10000円札は経済界、5000円は文化的著名人、1000円は医療関係といった人が選ばれやすい傾向であることがわかります。

将来的にもっと柔らかな時代がやってくれば、スポーツ選手などもお札に載る時代がやってくる可能性もありますね。

1万円札「イチロー」、5000円札「松井秀喜」、1000円「吉田沙保里」だったらとても楽しい世の中になりそうですね。

ついついお金を使ってしまいそうで、きっと経済効果もあるような気もします笑

いつかそんな時代がくるよう、みんなで渋沢栄一も応援していきましょう!