銀行の仕組みを、分かりやすく解説してみた 銀行という仕事とは?

銀行って、どうやって利益を上げているのでしょうか?

また、銀行がなくてもとわたしたちの世の中が成り立つのでしょうか?

こんなにも身近にあるのに、意外に理解できていない、、、そんな銀行について、わかりやすく解説をしていきたいと思います。

銀行の仕組み どうやって利益を上げているの?

一般的な銀行の業務は、主なもので「預金業務」「融資業務」「為替業務」の3つがあり、銀行の三大業務と言われています。

この3つを中心に銀行は利益を上げてるので、これらを理解すると銀行の仕組みが手に取るようにわかりはじめますよ。

預金業務

お客さんから、お金を預かることです。このお客さんから預かったお金を運用することで銀行は大きな利益を生み出すことができます。つまるところ、銀行にしたら重要な資金調達源ですよね。

なので、大事なお金を預けてくれたお客さんにはお礼をしなくてはなりません。それが「利子」です。

例えば年金利が2%だった場合、100万円預けてくれたお客さんは、1年後の銀行口座には102万円が入っている、ということになります。

融資業務/貸し付け

銀行は、そのお客さんから預かったお金を、別の個人や企業に貸し出すことによって利益を生み出すことができます。

つまり、お金を必要とする人や企業に、預金で集まったお金を貸してあげるんですね。

例えば、銀行がある企業に年利が5%で100万円貸したとします。そうすると、その企業は1年後、借りた100万円を105万円にして銀行に返さなくてはなりません。

これで、銀行から見ると、お客さん預かった100万円が1年後に105万になりましたね!

ですが銀行は、そのお客さんに、利子分も含めて102万円を返さなくてはなりません。

つまり、その差額3万円が銀行の利益となります
(105万-102万円=3万円)

このような貸付業務をたくさんすることによって、銀行はよりたくさんの利益を上げていくわけですね。

為替業務

意外にみなさん答えることができないのが、この為替業務です。

「為替」とは、現金を動かすことなく、振込や手形・小切手などにより支払いや決済を行うシステムのことです。

このシステムにより、現金を持ち歩くことによる輸送のリスクを抑えることができますね!

銀行はこの際、手数料という形で利益を生み出すことができます

国内為替

身近な例で言えば、電気、ガス、水道などの公共料金の銀行口座からの自動引き落としや、給料の銀行振込みなどです。

通信販売などの支払いで銀行振込した時、必ず何百円かの手数料がかかりますよね。

にしても、給料が自動で銀行に振り込まれるなんて、、、わたしたちからしてもとても楽なシステムですが、銀行からしても最強の資金調達ができる方法ですよね笑

外国為替

また、海外旅行の際の外貨の両替といった外国為替業務にも手数料がかかります。その他には、日本から海外の口座への送金にも、送金手数料だけでなく送金金額にも何%かの取り扱い手数料がかかります。また、貿易などに関して、信用状などの業務でも利益が発生します。

銀行をもっと身近に考えよう!

銀行が無くても世の中は成り立つの?

銀行がなくなったら、、、どんな世の中でしょうか。

現在の世の中では、銀行があまりにも自然にわれわれの生活に結びついているのでピンと来ないかもしれませんね。

まず、最初に考えられるのは現金を持つリスクが生まれてしまいます。

銀行が無ければタンスとかに常に大量の現金を置いておかなければなりませんし、もし盗まれたり火災が起きれば全てを失ってしますよね。

次に、大きなお金が必要になっても、誰も協力してくれません。

例えば、家を買うとかまとまった大きなお金が必要な時にローンを組むことができない、会社を起こそうとしても資金が全然足りない、会社経営で来月支払いが厳しくなってもどこも貸してくれない、、、なんてこともたびたび起こります。

そう考えると、とてもじゃないですが快適な経済活動は送れそうにないですよね><

つまり銀行が、それぞれの家庭で普段使わないお金を、どうしてもお金が必要な人(法人)に渡して、円滑な経済活動ができるような架け橋となってくれているんです。

その銀行が無くなったら、人間で言うと血液が手や足といった末端まで行き届かないというこというイメージに近いのかもしれません。生きていけますが、元気には動けないですよね><

日々の経済活動において、やはり銀行は無くてはならないものですね。

銀行と消費者金融の違いは?

銀行は、預かったお金を別の誰かに貸し付けることで利益を得ています。また、アイフルといった消費者金融も同じくお金を貸し付けることで利益を得ています。

業務内容的には、一見、全く同じように見えますよね。

では、両者にはどんな違いがあるのでしょうか?

法律で、貸付の総量規制というものが決められており、消費者金融は年収の3分の1までしか借りれませんが、銀行はそれが対象外となります。

また、銀行より消費者金融の方が金利が高いですが、その分、審査も圧倒的に消費者金融が早いのです。

つまり、少ない金額を手軽に早く借りたい時は消費者金融、まとまった金額をガッツリ借りたい時には銀行、となってきます。

一覧にまとめたので確認してみてくださいね。

銀行 消費者金融
金利 やや低金利 銀行より高金利
貸付の総量規制 なし 年収の1/3まで
審査にかかる時間 遅い とても早い(即日も)
世間のイメージ とても良い 良くない

もし銀行がつぶれたら、預けてたお金は戻ってくるの?

銀行がつぶれたら、預けていたお金はもう二度と戻ってこない、、、なんてことはありません。

現在は、法制度がしっかり整ってきており、銀行がつぶれてしまっても預金の保護はしっかりとしてくれるようになりました。

銀行が、預金保障機構に積み立てたお金により、預金者のお金が保護される形式で、ペイオフと呼ばれます。

ですがこのペイオフでは、保障とされる金額は1000万+利息までで、それ以上の金額は保証の対象額とはなりません。